2018年(平成30年)76日の北九州市門司区における

豪雨に伴う斜面災害調査結果について

2018//20臨時第2版)

九州大学大学院 農学研究院 森林保全学研究室

 

崩壊地位置(国土地理院地形図、図中赤○:崩壊地、図中十印のGPS緯度経度=約33.9109°N, 131.9553°E

 崩壊全景

   

被害状況

 

地質は門司層群の凝灰岩、砂岩・頁岩、一部花崗岩などで、植生は広葉樹のシイ・タブノキ

 

崩壊規模:簡易な計測では、長さ約110m、高さ約50m、下幅約37mとなった。深さは2m以上で、根系強度は効かなかったと思われる。

目下の所、崩壊の原因は豪雨による地下水圧と土質強度の低下と思われる。

発生状況:同じ町内会に属する近隣住人の方の証言では、朝630分頃には流出雨水の流れは澄んでいて危険は感じなかったが、

7時頃には泥水と小石の流出が始まり、750分頃に崩壊が発生したとのことであった。

この付近は昭和28年(1953年)628日にも梅雨前線の停滞により、600mm以上の雨が降り、132名もの死者が出た土砂災害が生じた場所である

 

  

周辺の森林斜面崩壊(位置図の小さな○印:矢筈山北側、昭和281953年の大水害時にも崩壊した地域。北緯約33.91466度、東経約130.94718度)

  

昭和28年の大水害の際には流出土砂が、写真の海(関門海峡)にまで達した。

 

なお、この内容は暫定的なものです。ご了解ください。

 

*                         気象条件: 崩壊発生時に、北九州市八幡では68時に時間雨量約60mm、6日には180.5mm/day、総雨量は約326.5mmを記録。
参考:福岡県添田町で7月7日午前7時までの48時間雨量が7月の平年降水量(334.3ミリ)の約1.6倍に当たる536.5ミリと観測史上最大の雨量を記録した。

 

 ここで述べる崩壊長さ・高さ、勾配、方位、緯度・経度などはポータブルレーザー距離計、デジタル・クリノメター、ポータブルGPSなどで現地計測したものです。

 調査結果の更新は順次行う予定です。

 

 

 

以上です。

 

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