Monologue

20言目:アインシュタインから学ぶこと

仰々しいタイトルですが、たいした内容ではありませんのでいつも通り暇つぶし程度にご覧ください。

ちなみにアインシュタインは1922(大正11)年に本学を訪れています。

最近とある本を読んだ際、リスクマネジメントの一環としてアインシュタインの言葉が紹介されていました。

「 頭のいい人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるものだ 」

ネットで「アインシュタインの名言」と検索すると、表現が違うこともありますが確かにこの言葉が出てきます。噛み砕くと下記のような意味でしょうか。


「問題を解決」することは確かに重要です。

身近な例だと、

  • 経営破綻しかけた企業を華麗に再建する経営者
  • 学級崩壊したクラスを見事に立て直す教師

といったところでしょう。

ただ、もっと高く評価されるべきなのは「問題を事前に防いでいる人たち」です。

  • 企業が経営破綻に陥る前にトラブルを事前に防いでいる経営者
  • 大きな問題を起こすことなく学級を運営する教師

のような人たちでしょう。

残念ながら前者の方が派手で後者は地味なので、前者の方が目立つことが多いです。

ただ、より有能なのは後者であり、

単なる「頭の良い」人と区別するため、アインシュタインは「賢明」と形容したのです。

頭のいい発生した問題を解決できる

賢明さあらかじめ予防的措置をほどこし、そもそも問題を発生させない

賢明な人が持っているのは、非常に高度な「想像力」です。


このアインシュタインの言葉を野球に活かすことはできないでしょうか。

ちょっと考えてみましょう。

例えば、飛び込んでのファインプレーは確かに重要ですし、見た目も派手でカッコいいですよね。

ただ、もっと高く評価されるべきプレーは

ファインプレーをファインプレーだと思わせないプレー

ではないでしょうか。

読売ジャイアンツや横浜ベイスターズでセカンドの名手として活躍された(引退後はU12監督などをされています)仁志敏久さんの特長は、驚異的な観察力と集中力による洗練されたポジショニングでした。

打者の特徴や配球から打球を想像することで、普通なら飛び込まないと届かないような打球を何事もなく正面で処理してしまうのです。

飛び込むのは確かに派手ですが、その分ミスのリスクも上がります。そうではなく「当たり前にプレーできる」幅をどれだけ広げられるか。

目には分かりづらいですが、それが「賢明な」野手だと思います。

仁志さんの詳細な技術論・思考法は著書『プロフェッショナル』を読んでみてください。大変勉強になります。

たとえジャンルが違っても、アンテナを張り巡らせればヒントは至るところにあります。

野球の教科書は決して野球だけではないのです。

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