Monologue

29言目:ファンをつくる

先日、ZOOMによるピッチャーミーティングが開催され、学生の元気そうな顔を久しぶりに見ることができました。

1年生と初めて顔をあわせることもでき、これからが楽しみになりました。

さて、最近ではこのZOOMを使った取り組みが、各方面で行われていますね。

先日テレビを見ていたら、アビスパ福岡の選手と小学生がZOOMを使ったオンライン交流会を開催した、という記事が紹介されていました。

その際の小学生の質問に対しての、ある選手の回答がとても素晴らしかったので、ここで紹介します。

細かい言葉遣いまでは覚えていませんが、だいたいこのようなやりとりでした。


小学生「〇〇選手は小学生の頃、リフティングを何回できましたか?」

選手『あまり、何回できるかとかは、やったことがないけど、試しに数えてみたときで1000回だったかな。△△君は今何回できるの?』

小学生「5回です。」

選手『そうか。けどね、大切なのは1000回できることじゃなくて、6回できるように練習することだよ。


小学生にも分かる丁寧な話し方で、でも的確に練習の本質を教えてくれている素晴らしさ。

文字では、この素晴らしさが伝わりにくいのが残念です。(アビスパ福岡のTwitterやFacebookを探しましたが、残念ながら上記やりとりの動画等は残っていませんでした。)

私はサッカーに全然詳しくなくて、それまで、この選手のことを知らなかったのですが、

このやりとりを聞いて、私はこの選手のファンになりました。

恐らく質問した小学生も、この選手のファンになったか、元々ファンだったとしたら更に好きになったと思います。

話を少々脱線させます。

ネットで見た話ですが、音楽家のビリー・ジョエルという人の、音楽家を目指す日本の若者に対するメッセージがカッコ良かったので紹介します。


もし君が安いバーでピアノを演奏していて、お客さんが5人しかいなかったとしても、

君のやるべきことは、そのうちのたった1人でもいいから君のファンにすることだ。

もしそれができたなら、君の前に5万人いたら、1万人のファンがいることと同じだ。


カッコ良いですね。

はい、話を脱線から戻します。

アビスパ福岡の選手は決して、質問した小学生を自分のファンにするために回答したわけではないでしょう。

しかし、小学生相手でも決して手を抜かず、分かりやすい表現を使い真摯に取り組む姿勢は、

少しずつかもしれませんが、しかし確実に人々の心に響きます。

本当の「ファンをつくる」ということは、この選手のような姿勢を地道に続けていった結果の産物なのかもしれません。(当然、選手としての素晴らしいプレーありきですが。)

少なくとも、ネット上でむやみに「応援してください」とただ垂れ流すよりも、結果として何百倍もの効果があるだろうとは思います。

昨今は大学野球の世界でも、人気復活のために、ファンを増やす試みが各地方で行われています。(アマチュアスポーツのそういう活動の是非は議論の的になっていますが、ここでは深掘りしません。)

ファンとは「この人達が喜んでくれるために、自分は一生懸命になって頑張れる」と思える存在のことだと私は思います。

「ファンをつくるとは」と、改めて考える良い契機となりました。

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