Monologue

37言目:負けたらコーチのせい、勝ったら選手のおかげ

おかげさまで令和2年秋季リーグ戦が無事に終了しました。コロナ禍で開催が危ぶまれるなか、開催にご尽力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。

今季についての詳細は別途述べるとしますが、今季は4勝6敗で3位タイが3チーム並びましたが、得失点差により4位となりました。約20年ぶりのAクラスにはあと一歩及びませんでした。ただ、他大学に比べて大学閉鎖の時期が長かったため全然練習ができなかった、という圧倒的不利な状況下にも関わらず、4年生をはじめとする選手はよく頑張ったと思います。

さて、ひと昔前の九大が勝つパターンとしては、エース格が完封・完投するのがほとんどでした。

ですが、今季挙げた4勝は全て継投によるものです。1試合を投げ切ることのできる圧倒的なエース格がいないと言ってしまえばその通りなのですが、別の言い方をすれば、勝ち試合で投げることのできる投手の数が増えたとも言えるでしょう。

継投の場合、当然ながら継投判断のタイミングがカギとなります。特に、8回9回をいかに凌ぐかが現代野球の神髄と言われており、我々首脳陣の腕の見せどころではあるのですが、判断を誤ると致命的な結果につながるため、非常に大きな責任を負っています。

今季、最も典型的だったのが、第2週の九国大戦2戦目でした。結果として2安打でもぎ取った1点が決勝点となり1−0で勝利したのですが、その2安打以外は全て三者凡退という、ある意味で奇跡的な状況でした。当然、守備としては絶対に1点もやれない状況が続きました。九大は先発投手が7回まで、2人目が8回9回を投げるという2投手の完封リレーで九国大の打線を抑え込むことに成功し、今季1勝目を挙げることができました。

試合中はヒヤヒヤしながらも、勝った直後は「継投の判断が上手く冴えたものだ」と非常に気分が良かったのですが、その時に、よく連絡を取り合っている同級生から言われた一言が今回のタイトルになっている一言です。

負けたらコーチのせい、勝ったら選手のおかげ

ド正論過ぎて、ぐうの音も出ないですね(笑)

7回まで無失点に抑えた先発投手もそうですが、もし自分が1-0の状況で8回9回投げろと言われたら、多分ボコボコに打たれ逆転負けを喫するのがオチでしょう(笑) 継投判断どうのこうのの前に、やはり投げきった投手が大したものです。

それに、今季は6敗しています。つまり、少なくとも6回は投手運営を失敗していることになります。これは間違いなく首脳陣のせいです。

勝った試合でも、「これは継投の判断を誤ったかも」と思ったり、直感が見事に外れた瞬間もいくつもありました。直感が外れた時は嬉しい誤算となった場合がほとんどだったので事なきを得ているのですが、結局は、選手が期待以上によく踏ん張ってくれたということに尽きます。逆を言えば、私の見る目がまだイマイチだということですね。

私が中学生の時、当時の野球部顧問が、部員のことを平気で「使える/使えない」と表現する人間でした。その表現にすごく不快な気分にさせられた記憶が強いので、私は学生に対して「使える/使えない」という表現をしないように気を付けています。首脳陣が選手を「使う」というのは、おこがましいものです。選手には「投げてもらう」「打ってもらう」のです。首脳陣は所詮、試合中は口しか動かせません。実際にプレーをするのは選手だということを忘れてはいけないのだと思います。

偉そうなことを書きましたが、ちょっと結果が出たり直感が冴えると、私はすぐに天狗になってしまうことを今シーズンで思い知りました。そういう時は、同級生からいただいた有難い金言を思い出すようにしたいものです。

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