Monologue

38言目:自分の手本をつくる

若い世代のなかには、「お手本となるような大人が身近にいない」と言って嘆いている人もいるそうですね。

私も学生時代には、通勤ラッシュで疲れ切った目をしている(ように見えた)大人たちを見て「自分はあんな大人にはなりたくないな」と思ったものです。

そのこととは直接関係ありませんが、先日引退した4年生の梅津が、「職業としての野球」というブログを書いていました。そのなかで、

周りに倣って就職活動をしても、野球のような没頭感を得られなかった。かつ、オトナは自分が思っていたよりも、やりたい仕事をしていないことに(就職活動を続けることへの)ためらいを感じた。

という趣旨のことを書いていました。

もしかすると、その根底にも「お手本となるような大人が身近にいない」という考えがあるのかなぁ、と私は感じました。

本当は、やりたいことをやっているカッコイイ大人は世の中にたくさんいるはずです。九大野球部OBのなかにも、カッコイイ先輩方はたくさんいらっしゃるので、現役部員と先輩方との直接的な結びつきが、もっとあってもいいのかもしれないと思いました。とはいえ、あまり深堀りすると今回のテーマから脱線してしまうので、それはまたの機会にしたいと思います。

今回のテーマは「自分の手本をつくる」です。身近にお手本となる大人がどうしても見つけられない場合、自分のなかに「自分の手本」を作りあげてしまいましょう。

例えば、将来プロ野球選手になりたい田中君(仮名)という学生がいたとして、近い将来、プロ野球選手になった「TANAKA」という自分の手本を作りあげてしまうのです。

イメージは、できるだけ細かく設定しましょう。今の自分が「やりたい」と望んでいること全てを実現している姿を。

「TANAKA」はドラフト1位で●●に入団した。
「TANAKA」は入団後すぐに1軍でスタメンを勝ち取り新人王を獲得。
「TANAKA」は史上最速で年俸1億を達成した。

などなど。

そして、ここが一番大切なポイントです。

イメージを詳細に作り上げたら、仕上げとして「TANAKA」の立ち居振る舞いを想像しましょう。

「TANAKA」ならこんな時、どういう言動をするだろうか?などを考え、普段から「TANAKA」としての振る舞いをしてみるのです。そうすることで、田中君の普段の行動に、徐々に手本の「TANAKA」を落とし込んでいけます。最終的に、理想が現実となり「TANAKA」となれる日がくるかもしれません。

そう考えると、例えば芸名で活動している芸能人は、本名⇔芸名の切り替えをうまく利用しやすそうですね。

どこかで聞いた話ですが、矢沢永吉さんは、スタッフがミスをしてしまったときに

「俺はいいけど。YAZAWAが何て言うかな?」

と言ってスタッフを諌めた、という伝説が残っているそうです。(伝説の真偽は分かりませんが)矢沢さんも、「矢沢永吉」と「YAZAWA」を明確に区別したうえで、「YAZAWA」を手本とし、「YAZAWA」に忠実に従って生きておられるのかもしれません。

ただし、理想と現実の乖離があまりに大きくなり過ぎたり、無理に「演じよう」とし過ぎると、メンタルの強くない人は心身のバランスを崩す危険性もあるので、そこだけ注意が必要です。

私も「自分の手本」をブラッシュアップさせるとしましょう。皆さんに負けないように引き続き精進します。

351 2.0

一覧にもどる