1月31日のレポートに書かれていた質問と私なりの回答です。

1.スギの葉は枯れてもかなり固いまま残っていると思うのですが、あれはあれで地面が乾燥してしまうと思います。ちょうどいいくらいの針葉樹の葉っぱはあるのでしょうか。
ちょっと難しい質問ですね。日本の人工林では、スギ、ヒノキ、カラマツが圧倒的に多いですが、針葉樹もたくさんあるので、適度に分解が進む種類もあるかと思います。

2.長波放射量がよくわかりませんでした。
太陽からの光(短波放射)に比べて、長い波長を持つ放射のことを言います。すべての物体は、温度に依存して、放射エネルギーを出しています。温度が高くなる方がピークの波長が小さくなります。太陽は、温度が高く、身近にある物体の温度はそれより随分と低いので、ピークを持つ波長帯が異なります。

3.ヒノキ人工林の土壌が雨水でえぐられている理由がやっとわかりました。浸透能の効果の大きさを理解できた気がします。
それは良かったです。来週は、土壌侵食の話です。

4.日本の木材が安くなってきているのは何故ですか?
価格は需要と供給のバランスで決まります。色々な要因により、(相対的に)価値が低下しているためであると思います。

5.日本の森林は海外の森林に比べかなり特徴的だとおっしゃっていたが、それが実験的な部分が多くあると感じ、おもしろいと思った。
ぜひ研究をしてください!!

6.個人戦が何を競っていたのかわかりませんでした。
確かに何も争ってはいないですね。

7.針葉樹人工林では間伐していない場合、葉量が多くなるが、広葉樹と比較してどうなのか?
広葉樹の状態によると思いますが、例えば、長い間、手がつけられていない広葉樹林では、葉っぱの量は多いのではないかと思います。

8.日本では植栽が3000本/haであると教えていただいたが、他国は、こんなに植えられているのでしょうか。
私も、あまり詳しくありませんが、日本よりも多く植えるところ、少なく植えるところ、両方あるのではないかと思います。

9.森林環境税はどういった形で集めていますか?
県民税を納める時に一緒に支払っています。県民税は、給料から天引きされています。

10.実際に管理放棄されてしまったヒノキ人工林は日本にどれくらい存在しているのか。また、放棄してしまった後に、その土地の所有者は放棄したままほったらかしにしておいて良いのか。
管理放棄されたヒノキ人工林の面積に関する統計は無いのではないかと思います。法律には詳しくないのですが、森林法を読むと、保安林の要整備森林(森林施業を早急に実施する必要があると認められる森林)では、森林施業を行わない場合、勧告等できるみたいです。

11.常緑広葉樹など落葉しない樹林で構成される林は浸透が低いですか。
常緑広葉樹は、一斉に落葉しないだけで、毎年、葉は入れ替えているので、林床にはリターが残っていると思います。

12.竹林はよく山などの森林に生えているが、竹は他の植物をよせつけず、繁殖能力も高いので、それが森林に悪影響を与えたりすることはありますか?
特にモウソウチクは、高い生産性を持っているので、隣接する森林に侵入し、森林を枯らしてしまったりしています。

13.人工林を管理せず放置した時に生じる問題点を詳しく知りたかった。
問題点自体は、たくさん指摘されていると思いますが、それが、私たちの生活に与える影響になると、あまり解明されていないのではないかと思っています。

14.森林は水資源を奪うということは、砂漠の再生は不可能なんですか。
元々の気象条件によると思います。元来、森林だったところは、森林が生育できる気象条件ではあると思うので、再生することは可能ではないかと思います。ただし、森林が減ることで、気象にも影響を及ぼすので、難しいところですが。

15.来週はチーム戦で何かやりたい。
好きな色を考えておいてください。笑

16.森林密度が高くなりすぎると、葉の量は増えるが、日光の入る量が減り、風通しも悪くなるので、蒸発散量は減ると思うのですが、どうなのでしょうか?
それは、その通りだと思います。蒸発散の大小を考えた場合、適切な密度があると思います。

17.地面からの蒸発と遮断蒸発では、どちらの方がより蒸発量が大きくなるのでしょうか。私は蒸発散の多い森林は地面からの蒸発が多い方だと思っていました。
一般的には、遮断蒸発の方が多くなります。地面は、日射が到達しにくいのに加え、風速が小さくなります。そのため、樹冠からの蒸散に比べると地表面の蒸発は小さくなります。

18.日本では3000本/ha最初に植えると言っていましたが、後に600本/haにするなら、最初から適当な間隔をあけて600本/ha植えるのはだめですか?
林業では、下草刈りに多くの労力がかかります。最初から少ない本数で植えると、下刈り期間が長くなり大変になります。あとは、年輪が密な材を作りたい場合、密植した方が良いと思います。

19.森林環境税を取り入れることで、その県では、どれくらい水資源の量や質に変化が起きたのでしょうか。
見るスケールによっても違うと思いますが、例えば、ダム流域くらい大きなスケールで変化を検出するのは難しいと思います。

20.実際に人工林の管理放棄によって洪水の原因になったりしたことがあるのか気になった。
上記と同じですが、そもそも自然界は多様なので、大きなスケールでは、あまり影響は見られないのではないかと思います。

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