このページでは、今、興味を持っていることの一部を紹介したいと思います。 詳しい説明はありませんので、興味を持った方は、遠慮なくお問い合わせください。

森林管理が公益的機能に与える影響の解明

日本では、戦後、はげ山や広葉樹林の伐採跡などに、針葉樹(主にスギとヒノキ)が植栽され、 木材生産を目的として(いい材を効率的に生産するために)枝打ちや間伐などの管理が行われてきました。 しかし、1980年代以降、木材価格の低下や木材の需要低迷などに伴い、管理が十分に行われなくなってきました。 一部の研究者などから、管理が十分に行われない森林では公益的機能が低下しているのではないかと危惧する声があがり、 公益的機能向上を目的とした森林管理が行われるようのなってきました。 公益的機能とは、具体的には、森林が洪水や渇水、あるいは表層崩壊を抑制する機能のことです。 また、二酸化炭素を吸収して、大気中の二酸化炭素濃度を低下させる機能も含まれています。 例えば、公益的機能向上を目的とした森林管理として、樹種転換(主に針葉樹林から広葉樹林)、針葉樹林の間伐が行われています。 しかし、現実的には、このような森林管理に伴って公益的機能が向上するかどうかは十分になっていません。 私は、現在、公益的機能向上を目的として行われている森林管理が、実際に森林の公益的機能を向上させるのかに興味があります。 上述した通り、公益的機能には様々な機能がありますが、それぞれの機能について森林管理の効果を検証すると共に、 公益的機能を最大限発揮させるような森林管理を提案していきたいと思っています。

日本の土砂災害の経年変化

日本では、かつて非常に多くの方々が土砂災害によって亡くなっていました。土砂災害で亡くなる人の数は、 年々減少しており、最近では、0人という年もあります。このように、日本で土砂災害による死者が減った要因を検証していきたいと思っています。 そうすることにより、かつての日本のように土砂災害で亡くなる人をたくさん出さないためには、今、どのようなことを優先的にするべきなのかを 提示していきたいと思っています。また、海外では、まだまだ土砂災害で亡くなる人の数が多い国もありますので、 日本で土砂災害による死者が減った要因を明示できれば、海外で土砂災害による死者を減らすためにどういうことを優先して行うべきなのか、 といった提案にもつながるのではないかと思っています。さらに、気候変動によって土砂災害の死者がどの程度増える可能性があるのかについても提示できるのではないかと思っています。

モウソウチク林の拡大が森林の公益的機能に与える影響

モウソウチクは中国原産のタケです。かつでは、タケノコ生産などを目的として管理が行われてきました。 しかし、タケノコの輸入拡大などに伴って、最近では、モウソウチク林が十分に管理されなくなっています。 モウソウチクは非常に高い生産性を有しているので、管理されなくなったモウソウチク林は、 近隣の森林(広葉樹林や針葉樹林)あるいは田畑などに侵入して、その面積を大きく拡大させています。 管理されなくなった針葉樹人工林同様、モウソウチク林の拡大に伴って、公益的機能が低下するのではないかと危惧されています。 しかし、モウソウチク林では、公益的機能と密接に関係する水や土の動き、二酸化炭素吸収量などの観測例が少なく、 実際にモウソウチク林の拡大によって公益的機能が低下するのかどうかはわかっていません。 そこで私は、モウソウチク林において、既往の研究を収集すると共に、自らも観測を行うことで、 モウソウチク林の拡大が公益的機能を低下させる可能性があるのかどうかを検証したいと思っています。

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